2012-01-01から1年間の記事一覧

中西孝樹『自動車』

中西孝樹『自動車』読了。 自動車産業のスケールの大きさを感じられるとともに、国内主要企業の社史概要も学べる、ミクロにもマクロにもお得な本。 出版が東日本大震災以前なので、サプライチェーン寸断についての考察がないことが残念。自動車 (日経文庫―業…

【仙台市博物館】「仙台藩の御家騒動 寛文事件を追いかけろ!」&【CD】「フォー・コーナーズ!」

仙台市博物館の企画展「仙台藩の御家騒動 寛文事件を追いかけろ!」に行ってきた。 山本周五郎「樅ノ木は残った」などで有名な、伊達騒動についての特別展示。つまるところ、伊達騒動最大の要因は、一門による分国経営がいき過ぎた結果おこった権力闘争とい…

スティグリッツ『入門経済学』を読む その3

第3章 需要,供給,価格要約 価格と取引量を変数とし、ある財に対し、所与の価格における個人の需要量を結んだものが「需要曲線」である。需要曲線は通常、右下がりとなる。 同様に一つの企業の供給量を結んだものが「供給曲線」である。供給曲線は通常、右…

スティグリッツ『入門経済学』を読む その2

第2章 経済学的な考え方要約 経済学の最も基礎となる理論は、「基本的競争モデル」である。 基本的競争モデルでは、 ・個人は合理的に効用を最大化する ・企業は利潤最大化を目指す ・市場に参加する個人、企業ともにプライステイカー(各々の行動が価格に…

5S導入ハンドブック 見える・わかる・継続できる

西沢和夫『5S導入ハンドブック 見える・わかる・継続できる』読了。 トヨタ生産方式などの一手法、5Sについてわかりやすく解説している。 5Sとは、 ・整理 ・整頓 ・清掃 ・清潔 ・躾 の5つの頭文字(S)をとったものである。 5S活動の目的は、ム…

ホルン再開

この度、ひょんなことからホルンを再開することになった。 活動の場を与えていただいた仲間に感謝。応援してくれる家族、友人に感謝。苦楽を共にした相棒(ホルン)に感謝。 中学の時、初めてマウスピースで音を出した時のような高揚感に満ち溢れている。

スティグリッツ『入門経済学』を読む その1

学生時代の勉強が話題になることがある。「経済学を専攻しました。」と答えているが、実はいわゆる経済学の教科書をしっかりと読み込んだことがなく、内心では心苦しい思いをしてきた。 そこで、今さらではあるが、経済学の教科書をしっかり読み込むことを決…

官僚に学ぶ勉強術

久保田崇『官僚に学ぶ勉強術』読了。 「資格試験などでは復習が全て。仕事では予習が全て。」という考えに共感。 著者の本は『官僚に学ぶ仕事術』も読んだが、自己啓発系のビジネス書の中では、一番もっともなことを言っていると思う。 本冊は試験勉強で良い…

ポテチ【仙台フォーラム】

映画『ポテチ』鑑賞。 とぼけた役柄の濱田岳が格好良い。上映時間の68分は短いが、爽やかなこの映画にはこの長さがちょうどよい。 悪役(小悪党はいる)のいない映画というのもなかなか。エンターテイメントとして◎。 さっぱりとした後味を楽しみたい方に…

世界遺産 ヴェネツィア展【宮城県美術館】

宮城県美術館のヴェネツィア展に行ってきた。 中世絵画なので、やはり宗教画が多いが、案外と祭事や風景画も多かった。 ヴェネツィアグラスも良かったが、やっぱり陶器のほうがテンションが上がる。焼き物好きはなかなか治らない。 時間の関係で行けなかった…

サムエルソン『経済学』の時代

根井雅弘『サムエルソン『経済学』の時代』読了。 当時の主流派であった新古典派の経済学理論とケインズ経済学(マクロ経済学)理論の双方に通じ、その統合である「新古典派総合」的理論を編み出した経済学者サムエルソン。彼のベストセラー『経済学』を中心…

石巻オケ

照れくさいので、なかなかご本人たちには伝えられていないのだが、そもそも僕が地方公務員になろうと思ったきっかけの一つに、大学時代にお世話になっていた石巻市民交響楽団の皆様との出会いがある。 このオケの特徴として地域貢献が大きな柱なのだが、特に…

初出勤

転職後の初出勤。 直接目にする知事は迫力があった。流石修羅場を経験しているというべきか。同期も、フレッシュで眩しい。 まだまだこれからだとはわかっていながら、「何をしてよいのかわからず申し訳ない」という気持ちを久々に経験した。京都からのメー…

再会

大学時代のオケの同期たちと、久々に飲む。 こうしていると、ファミレスや自宅で、夜通し語り合ったことを思い出す。 真面目な話から馬鹿話まで。今になって、あの時間がどれだけ貴重だったかを実感する。

転職

いやはや、すっかりご無沙汰の更新となった。 この間書きたいことは山ほどあるが、多忙だったこともあり、blogからは疎遠になってしまった。 さて、先月末日を持って、2年11カ月勤めた京都市を退職した。 4月からは宮城県庁へと転職する。昨年3月11日…

送別会

課の送別会だった。 誰の送別会か。そう、僕である。 涙もろい僕だが、不思議と涙はない。今の職場には不満しかないことも一つの要因ではないかと思う。 しかし、現状肯定こそが最も悪しき思考だと、最近思い直すようになった。そういった意味で、京都市でや…

パンツをはいたサル

栗本慎一郎『パンツをはいたサル』読了。 ポストモダン思想全盛期の80年代を代表する一冊。経済学者である著者が、ポランニーの経済人類学の文脈で社会を語る。 人間は、他の動物に比べ「過剰」を内包する生物である。例えば、戦争による大量殺戮や生殖の伴…

内視鏡検査(2回目)

経過観察のため、人生2度目の内視鏡検査を受ける。 腹に空気を送り込まれる違和感と、痔をカメラでぐりぐりされる痛さに悶絶する。

第3回京都サロン了了会

1月から、何かと行事が多く、ついついブログをサボりがちになってしまった。書きたいことはあるが、あまりに詳細に過ぎると量をこなす気力を失ってしまうため、あくまで記録にとどめる。本日はこの記事以外に3つのエントリーを投稿したので、よければご確認…

いざ、高槻

有給をとり、友人と2人で、おそらく5年はご無沙汰している母校、高槻高校へ行く。 中学時代も含めて、5年間お世話になった吹奏楽部に顔を出す。恩師である顧問T先生は、さすがに多少の白髪が混じっておられたが、ご健勝であった。2時間近くお話しし、CDを…

神戸市視察

神戸市視察に行く。 私にとって、神戸市は近くて遠い憧れの街だ。ご対応いただいた、お2人の神戸市の職員の方からお話を伺い、京都市と比して、行政としてのスケールの格の違いを思い知ったというところが本音である。 神戸市からは、その都市経営手法と震災…

ECONOMIST'81勉強会(2月10日)

「エコノミスト’81」は僕が事務局を務める、庁内の自主研究会である。 今回は「大阪都構想」を考えることを目的に、立命館大学の村上先生をお招きした。先生のご講演も科学的で得るところ大であり、議論としても賛否両論で思想的にニュートラルな場となっ…

法務研究会(2月8日)

都市計画法など、狭義の「まちづくり」に関する法体系の勉強。法学セミナーに連載中の曽和先生の行政学講座をテキストベースとして。法的強制力がどこまで認められるかが、鍵となることを実感する。 非常にありがたいことに、研究会後、送別会を開いていただ…

日暮硯

『日暮硯』読了。 最近、江戸時代の藩政改革に関する本をよく読む。地域活性化のヒントがそこにあるような気がするからである。 『日暮硯』は、信州松代藩の家老、恩田民親(恩田木工)による藩政改革の様子を、後世の藩士である馬場正方が、説話集として残…

ふるさとがえり

龍谷大学社会科学研究所 2011年度月例研究会 第4回 「つながり」の再発見とまちづくり・共生経営の課題―私たちはどこで生きるのか― 上記研究会に参加してきた。林弘樹監督『ふるさとがえり』を視聴し、シンポジウムで地域協働を考えるというものだった…

グレート・ギャッツビー

F.スコット.フィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』読了。 食わず嫌いだったアメリカ小説。デイジーとトムをどれほど嫌えるかで、読者にとってのこの小説の面白さが決まると思う。ギャッツビーの度を越した一途さが、より滑稽で物悲しく見えてくる…

初詣

近所の「野々宮神社」へと初詣に行く。 大多数の参拝者にとって、初詣に宗教的な意味はないのであろうが、形だけであっても、こういった文化的儀礼が継承されること自体は、価値あることだと思う。 金箔入りの御神酒をいただき、御神籤をひく。大吉。良い一…

謹賀新年

本年もよろしくお願いいたします。 本日は、家族揃って墓参りと西陣の祖母の家へ、その後、花園の祖父母の家へと挨拶回りをしてきました。 西陣では、2人の従兄弟の奥様と初めてお会いした。花園では、これまた1歳と2歳の年の離れた従兄弟2人にもみくちゃに…