府県の役割

 京都産業大学の大西先生とお会いした。

 先生は、京都府庁に入庁後、主に産業政策を担当。退職後、KRP(京都リサーチパーク)に勤務した後に、大学教授へと転身された。京都産業の実情を、産官学の全ての面から熟知されている方だ。

 本年の震災以来、地方行政における府県の重要性をすっかり見直すこととなった。しかし、僕自身が政令市の職員であるためか、実際のところ府県が何をしているのかをあまり理解していない。そのあたりのことをご教示いただいたのだが、非常に熱心に、府県の役割や政令市との関係、行政職員としての心構えまでお話ししてくださった。大変勉強になると同時に心に火をつけられた。

 道州制の導入など、府県の存在を疑問視する声もある。そうは言っても、府県制はまだまだ続くだろうし、その役割も大きいと思う。また、地方分権や緊縮財政などの影響を受け、その役割は少しずつ変化していくことも間違いない。その変化にどう対応するかで、府県の真価が問われるのだと思う。

 快く、貴重なお時間を割いていただいた先生に、感謝します。